
エジプト・カイロにて開催された国際学会に参加して
2025年5月21日から22日にかけて、エジプト・カイロのセントレジスホテルで開催された「第45回エジプト脳神経外科会議(45th Annual Meeting of the Egyptian Society of Neurological Surgeons)」に参加してきました。本会は「Hand in Hand: Bridging Minds in Neurosurgery」というテーマのもと、日本脳神経外科学会との共同開催という形で行われ、世界中から多くの脳神経外科医が集まりました。
私は「Surgical treatment of intramedullary tumors and spinal vascular lesions(脊髄髄内腫瘍および脊髄血管病変に対する外科的治療)」という演題で発表を行い、日本における最新の手術技術と術中モニタリングの工夫について紹介しました。活発な質疑応答が行われ、国際的な視点からの多くの示唆を得る貴重な機会となりました。
学会の合間には、カイロ市内の歴史的名所を巡る時間もありました。ギザの大ピラミッド、スフィンクス、エジプト考古学博物館に展示されているツタンカーメンの黄金のマスクなど、かつて学んだ古代エジプト文明の壮大な遺産をこの目で見ることができ、感動しました。
また、以前に仙台に留学していたエジプト出身の脳神経外科医と10数年ぶりぶりに再会し、旧交を温めることができたことも、この学会参加の大きな収穫の一つです。国を越えた友情と学術的なつながりの大切さをあらためて実感しました。
エジプトという歴史と文化に彩られた地で、学びと交流に満ちた素晴らしい経験を得られたことに、心から感謝しています。
ご招待いただきましたエジプトおよび日本脳神経外科学会の皆さま、ありがとうございました。