当科からの論文が発表されました!

このたび、当科からの症例報告が、米国の学術誌 Journal of Neurosurgery: Case Lessons に掲載されました。

タイトルは
"Retiform endothelial hyperplasia with growing hematoma within a vestibular schwannoma 30 years after Gamma Knife radiosurgery: histopathological evaluation of the lesion and the tumor. Illustrative case"
です。

本論文では、ガンマナイフ治療後30年を経て摘出された前庭神経鞘腫に、**retiform endothelial hyperplasia(RFEH)**と呼ばれる非常にまれな血管病変が新たに出現し、出血を伴って増大した一例について報告しています。

RFEHはこれまで動静脈奇形の晩期合併症として知られていましたが、今回の報告は前庭神経鞘腫への発症を示した初めての症例と考えられます。この知見は、長期経過観察中の腫瘍増大に対する診断や治療戦略を考えるうえでも重要な示唆を与えるものです。

詳細は下記のリンクよりご覧いただけます。


https://thejns.org/caselessons/view/journals/j-neurosurg-case-lessons/10/2/article-CASE2537.xml