脳腫瘍の外科学会に参加しました

学会参加のご報告


昨日、脳腫瘍の外科学会に参加しました。多くの専門家が集まる場で、最新の知見や研究の方向性を肌で感じることができ、大変有意義な時間となりました。


とくに印象深かったのは、5-アミノレブリン酸(5-ALA)による蛍光診断(PDD)の第一人者である Stummer 教授に直接ご挨拶する機会をいただけたことです。教授は、腫瘍を光らせて見えるようにすることで手術の安全性を高める「蛍光ガイド手術」の礎を築いた方で、その功績は世界的に知られています。


短い時間でしたが、脊髄腫瘍への治療応用について直接討論することができました。脊髄腫瘍は稀な疾患であり、治療の難しさもある分野ですが、光を利用した新しいアプローチが患者さんの助けになる可能性を感じています。


また、私自身、Stummer 教授が編集した専門書の中で脊髄腫瘍のチャプターを執筆しており、そのご縁もあって直接お会いできたことは大変感慨深いものでした。


学会は知識の共有の場であると同時に、こうした出会いと対話が新しい発想や共同研究につながる大切な機会でもあります。今回の経験を力に変えて、今後も脳・脊髄の病気で苦しむ患者さんに貢献できるよう努めてまいります。