宇都宮での講演会に参加いたしました。

昨日開催された脳疾患 Total Care Meeting にて、脳・脊髄疾患の手術治療をテーマに講演を行ってきました。日常診療で実際に経験している症例をもとに、神経機能温存を意識した手術戦略や、神経障害性疼痛の改善をどのように考えているかについてお話ししました。限られた条件の中で、いかに安全性と治療効果のバランスを取るかという点を、できるだけ具体的に共有することを意識しました。


講演後の質疑応答では、会場から多くの質問や意見が寄せられ、非常に活発な議論となりました。中でも関心が高かったのは、脳神経外科における働き方改革と、若手医師をどのように指導していくかというテーマでした。


手術時間や労働時間の制約がある中で、どのようにして若手に十分な経験を積ませるのか、また外科医として必要な責任感や判断力をどのように伝えていくのかについて、現場感のある率直な質問が続きました。

働き方改革によって若手を守ることと、外科医として鍛えることは必ずしも相反するものではなく、指導する側が意識的に時間を確保し、考え方や判断の根拠を言葉として伝えていくことが重要である、という認識が共有されたように感じます。


治療手技や最新の知見だけでなく、人を育てるという視点も含めて、今後の脳神経外科医療を考えるうえで多くの示唆を得る機会となりました。今回の議論で得られた学びを、今後の診療や教育の現場に生かしていきたいと思います。